- 本やネットで情報収集しても、なかなか行動できない…
- 誰かに相談してから決めないと、いつも不安…
- 「〇〇さんが言ってるから」と他人の事を信じがち…
普段の生活では誰でも、不安や悩みがある中で決断しなければならない場面があります。
ここで、何かを決める際「ネットの情報や他人の言う事を信じやすく、自分で考えるクセがない」という人は要注意。
情報や他人に振り回されていると、いつまでたっても自分の人生はコントロールできません。気付いた時には「なんでもっと自分で考えなかったんだろう…」と後悔に繋がることもあります。
そこで今回は「自分で考えて決断する事」がどんなメリットがあるのかを解説します。他人依存の思考を捨てる事で、余計な迷いを断ち切り、後悔のない人生を送れるようになります。
本当の人生は「自分の頭で考える」ことから始まる
「目の前にある情報をただ受け入れる」状態は、自分で考えていることにはなりません。
本やネットで簡単に情報を入手できる今だからこそ、自分で考える力が無い人は他人の思考・意見に飲まれやすい。「〇〇さんはこう言ってたから」と盲信するのは危険。他人の意見を参考にしつつ「自分はこう思う」と自分なりの意見を持ち、行動・改善し続ける事。これが自分の人生を歩む上では超絶大事。
— サイゼン|「成り上がり大学」で検索 (@saizen_dayo) October 3, 2021
では、自分の頭で考えるとは具体的にどういうことでしょうか?
自分の頭で考えるとは「疑いながら仮説検証すること」
自分の頭で考えるとは「疑いを持ちつつ、仮説検証して確かめる」こと。
例えば「利用者の90%が満足と回答」という商品があったとします。90%という数字だけ見ると「多くの人が満足してるんだ」と思うかもしれません。
しかし、下記のように前提条件が違っていた場合どうでしょうか?
・10人に聞いて9人が満足と回答
・1000人に聞いて、900人が満足と回答
両者とも90%の満足度であることは間違いありません。しかし、アンケートの回答者の数が全然違うので、前者と後者で満足度に対する信頼性・正確性は異なりますよね。
上記のように、本やネット上での情報も一度情報を疑うことで、違った角度から冷静に物事を見ることができます。
「自分の頭で考える習慣」を身につける方法
結論は「目に見える情報に対して、自分なりの意見を持つこと」です。
普段から、ニュースなどの情報を見て、
・なぜそのような事が起きたのか?
・それによって今後はどうなっていくのか?
・自分の生活にメリット・デメリットはあるのか?
などを考えることですね。
日々見ている情報に対して、自分の意見を持つと「誰も気付いていない真実に気付く」時があります。つまり、他の人より先にチャンスを得られるということ。
例えば「大企業でも終身雇用制度(正社員を定年まで雇用する制度)がなくなりつつある」というニュースがあったとして、自分だったらこう考えます。
・そもそも終身雇用制度はどんな背景で生まれたのか?
・終身雇用制度で損をする人は誰か?
・正社員という立場で今後過ごす場合、どんなメリット・デメリットがあるのか?
・終身雇用制度が完全に無くなっても大丈夫な人はどんな特徴があるのか?
ニュースを見るとあらゆるキーワードが出てくるので、連鎖的に紐づけて考えていくイメージ。色々な視点で考えていくと「じゃあ自分はどうすればいいのか?」がだんだん見えてきます。
ただ情報をボーッと見ていれば、それは単なる情報でしかありません。一方で情報を「自分で考えながら」見ると、今後どの方向へ進むべきなのかを指し示すヒントになるのです。
チャンスを掴む人は情報をただ「知る」ためではなく、これから「活かす」ために得ています。自分の頭で考える習慣とは「チャンスを掴みやすくする習慣」と言い換えてもいいですね。
補足:自分の考えは間違っていてもいい
情報を見た時の「自分の考え」が正解かどうかは重要ではないです。
大事なのは情報を得る際に「自分で考ているかどうか」なので、気にせずどんどん自分の意見を持つようにしましょう。
社会に出たら全ては「自由回答」
小学校、中学校と義務教育の過程では、学ぶ科目や時間割などが決められた一定のルールの中で過ごすのが当たり前でした。
一方で社会に出ると「どこに住むのか?」「職業は何を選ぶか?」など選択肢が一気に増え、かつ全て自由に選択できます。
・義務教育期間・・・決まったルールの中で、与えられた問題を解けばOK(模範回答アリ)
・社会に出た後・・・多くの選択肢の中で、自分で正解を探す必要がある(模範回答ナシ)
上記のように社会に出る前後で状況は大きく変わるんですね。
しかし、社会に出た後も義務教育までの意識でいると「答えは用意されているのが当たり前」となり、自分で答えを探さなくなるのです。
日本の教育は量産型人間を生み出している
日本の教育は「全員同じ」であることが重要視され、誰かが1つ飛び抜けた才能をもっていても、それを伸ばすシステムではありません。
例えば、下記のように小学校の先生が採点する際も、残念なことに柔軟な評価がされていないのが現実。
娘の小3算数テスト。「式・答え各5点」で式が間違ってるのでマイナス5点だそうです。#超算数 #掛算 pic.twitter.com/couhimOPix
— nana (@JapaneseSchool) February 3, 2019
これでは、自分の考えがいくら正しくても、その考えを否定されることで能力が引き出されないことにつながります。もしかしたら自分の才能に目覚めるチャンスかもしれないのに、こうした教育スタイルでは才能を育てるのは難しいですよね。
また、有名実業家の堀江貴文さんの著書「すべての教育は「洗脳」である」には、こう書かれています。
あなたが自分でかけているブレーキも、大部分は学校時代に浴びせかけられた数多の禁止令でできている。今からでも決して遅くはない。「〜してはいけない」という禁止の言葉が頭をよぎったら全力で抵抗しよう。あなたを縛るルールの鎖は、実はとっくに外されている。あとは、そのことに気づくだけなのだ。
引用:すべての教育は「洗脳」である
あなたが今まで過ごした学校にも、謎の校則があったはず。意味もないルールの中で疑いもせず過ごすうちに、いつの間にか思考停止していた人も多いのではないでしょうか。
他人の正解と「自分にとっての正解」は違う
よくSNS上などの著名人やインフルエンサーを見て「あの人はこう言っていたから正しい!」と思う人が一定数います。もちろん正しい時もありますが、全てを無条件に信じるのは危険。
なぜなら「著名人やインフルエンサー」と「あなた」は経験値・知識量など背景が異なるから。これは家族や友人など周りの人も同じ。
他人から得た情報は、あくまで参考情報で「正解」ではありません。
したがって「あの人がこう言っていたから」という理由だけで何かを決めるのはやめましょう。他人に意思決定を任せるのは「他人の人生」を歩んでいることと同じです。
あなたにとっての正解は「自分で考え、行動して得た経験」です。
「自分はこう考えるからやるんだ!」と決めて、行動する回数をどんどん増やしていくこと。これが後悔なく自分の人生を送る上で何よりも大事です。
本当の人生を「自分の頭で考える」ことで取り戻そう
何かを決める際に周りの人に相談したり、意見を聞くのはもちろん大事です。
ただし、他の人に依存して物事を決めたり、考える状態は今からやめましょう。他人依存の考えから抜け出すためには以下の事を意識してください。
- 自分の頭で考えるとは「疑いを持ちつつ、仮説検証して確かめる」こと
- 社会に出た後は義務教育までの意識を捨てる必要がある
- あなたにとっての正解は「自分で考え、行動して得た経験」
- 自分で決めて行動することが後悔なく自分の人生を送る上で大切
自分で考えて物事を決める機会が増えれば、納得感と充実感のある「自分の人生」が送れるようになります。