本当に価値があるのは成功談より『失敗談』である理由【ヒント:再現性】

どうも、フリーランスエンジニアのサイゼンです。

普段、本やネットを見ると、かなりの「成功体験」を目にしますよね。

私はこの方法で上手くいきました!

的なやつ。(怪しい広告とかにありがちなんだけど)

上記に対して色々思うことがあり、先日下記をツイートしました。

本とか見て思うけど、成功談より「失敗談」の方が圧倒的に参考になる。成功は時代・タイミングなど一過性のものでしかない。でも、失敗はいつでもする可能性がある。だからこそ、常時起きうる失敗パターンをより多く知り、それを未然に潰した方が結果的に上手くいく可能性が高いんじゃないかと思う。

この考え方、結構大事だと思ったので、詳しく解説していきます。

成功談より失敗談に価値があるのは「再現性がある」から

投資や起業に関する本を見ると、成功したことがメインで書かれている時がけっこうあります。

ただ、成功したパターンが時代背景やタイミングが関係していると、あまり参考になりません。

また、成功した人は例外なく「失敗の数」が圧倒的に多いただし、本人は「失敗だと自覚していない」ケースも沢山あります。そのため、成功の背景にある失敗が見えず、いきなり成功したと錯覚しそうな体験談もたまに見かけます。

今回伝えたいのは、「成功に至るまでの背景を理解せずに、上手くいったパターンを知るのは、あまり意味がないのでは?」ということ。

世の中は「成功中毒」になっていないか?

成功までの過程は「もぐら叩き」と一緒。

失敗する → 失敗の原因を潰す → 失敗する → 失敗の原因を潰す → 成功

成功 = 失敗の原因を潰した数といっても良いでしょう。

ただ、本やネット上では華々しい成功の方が世間の注目も集めやすく、肝心の成功までの背景がゴッソリ抜け落ちています。

だから、すぐ成功できると錯覚する人が多く、時代が変わっても「簡単に稼げる」系の詐欺に飛びつく人がいっこうに減らない。そして期待値が高くなりすぎて、成功の過程で起きる失敗の連続に耐えきれず挫折していくのです。

まさに成功の側面だけ見すぎた「弊害」ですね。

大事なのは失敗にどう向き合い改善したかの「過程」

成功とは「結果」で、失敗とは「過程」のこと。

成功という結果を見ても、成功した本人は「これで上手くいった」で終わりだし、当然話は盛られていたり、後付けの結果論だったりするわけです。聞いた側も「うん、すごいね」としか言いようがなく、実は自分に活かせるものはそこまで多くない。

でも、失敗にはものすごく沢山の思考過程がつまっている失敗の向き合い方や試行錯誤の過程を通して「自分だったらどうするか?」を考えるきっかけにもなるのです。

「ビジネスは結果こそ全て!」というのは正しいし、自分が何かやる際には結果を出すことが重要。でも「誰かから学ぶ」場合は、成功までの「失敗」に目を向ける方が、より多くの学びが得られます。

つまり、実行する時は「結果」を考え、誰かから学ぶ時は「過程」を考えるのがベストというわけですね。

「成功談」より多くの「失敗談」を知り、未来の成功を掴むべし

今回伝えたかったのは、

成功談より「失敗談」の方が学べることは多く、成功までの「過程」を考えるのが大切

ということ。

そして、失敗の過程から学んだ事は、自分ゴトと捉え、今後に生かしていくことです。

これから本や人から情報を得た際は、ぜひ今回紹介した事を意識してみてくださいね。

本当の人生は「自分の頭で考えて決断する事」から始まる【脱他人依存】